こんなことになるとは思っていませんでした。
のちに『令和2年7月豪雨』と呼ばれることになった九州地方の豪雨。
このただなか、九州にいました。
7月7日は私ども25周年の結婚記念日。
そう。
銀婚式です。
普段、記念日なんて気にしない私でも、これはちょっと別。
25年ってすごい。
ということで
7月4日から1週間かけて鹿児島から福岡、広島への旅行を計画したわけですが、
鹿児島の天気予報は雨。場合によっては災害レベルの雨が降るかも。
という話でした。
しかし本当にあんなにすごい雨が降るとは…。
豪雨被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。
ブログ記事も書こうかどうしようか迷ったのですが、
私たちのその場その場の判断(慌てぶり)に共感していただけたら
ありがたく思います。
そしてなんと、2日目にギックリ腰になりました。(私が)
予告しておきます。
旅行の日程
1泊目 鹿児島 指宿温泉 悠離庵
2泊目 同上
3泊目 福岡 都ホテル博多
4泊目 広島 鞆の浦温泉 ホテル鷗風亭
5泊目 広島 鞆の浦温泉 汀亭 遠音近音
6泊目 広島 蔵宿いろは
条件付き運航で羽田から鹿児島空港へ
まず向かうのは鹿児島ですが、
前日にANAから欠航の可能性についてメールが届いていました。
自宅へトンボ帰り覚悟で羽田空港へ向かったところ、
出発30分前に「鹿児島空港に着陸できなければ羽田に戻ります」
という条件付きで運航が決定します。
『戻ってくるかもしれない』という可能性を残して出発するのは初めてでした。
ところがどっこい、意外と鹿児島上空の視界は開けています。
無事に着陸。
旅程がオールキャンセルにならなくてよかった。
ホッとしながら空港バスに乗り込み、鹿児島中央駅へ向かいます。
天気予報は雨だったのですがハズレにハズレ、天気はぐんぐん回復。
しかし指宿へ向かう電車が運休『たまて箱』に乗りたかった!
鹿児島中央駅から指宿へは、
JR九州の『たまて箱』という観光列車を予約していたのですが、
前日の雨により全線運休。
(画像はHPより)
鹿児島名物の鶏飯(けいはん)を食べながら責任者会議です。
運行が再開するまで待つか、レンタカーを借りるか。
結局、みどりの窓口で払い戻し手続きをしてレンタカーに変更。
「たまて箱に乗るのを楽しみにしていたのに」
「座席も吟味して、景色が一番良く見えるところを予約したのに」
落胆する相方。
「往復予約していあるんだから、帰るときは乗れるよ」と慰めましたけど、
残念ながら帰りも乗れなかったことをお伝えしておきます。
「鹿児島のきんつばでも食べて、元気だそうぜっ!」
指宿駅でレンタカーを乗り捨て、ここから宿へはタクシーで向かいます。
「昨日はすごい雨で、ワイパーが効かなかったんですよ」と運転手さん。
「まだ雨の予報が出ていますよね?」
「いやー。さすがにもう晴れるでしょう」
地元の人の言葉の説得力は強いです。
「良かった良かった」と安堵するけど、結局この予想もハズレます。
指宿温泉 悠離庵 薩摩ヴィラに2泊します。
宿のコンセプトは『夫婦旅』 だそうですよ。
全17室は すべて離れです。
和の離れ10室
薩摩ヴィラ7室
温泉水プールは、和の離れには5室。
薩摩ヴィラには全室付いています。
お部屋の露天風呂もそうですが、プールも源泉かけ流し。
プールの水温は夏は28度、冬も33度前後に保たれているそうです。
私たちが宿泊したのは『薩摩ヴィラ3』と呼ばれるお部屋
右手がレセプション
左手は、卓球台やらコーヒーマシンが備え付けてある憩いの場。
向かいにはラウンジ。
夕食後は、ここで食後酒なんかをいただきます。
撮影もそこそこに、電動カートでお部屋まで向かいます。
歩いて移動もできますが、山の中なので坂道が多いです。
電話をすればすぐに迎えに来てくれるので便利。
とくに翌日ギックリ腰になるので、お世話になりました…。
薩摩ヴィラ3です。
作務衣もパジャマもあります。
基礎化粧品は目新しいものはないけど、一通り揃っています。
冷蔵庫内は、扉にあるものは有料。
それ以外は無料です。
ジンとオレンジジュースは無料なので、
自分でカクテル(オレンジ・ブロッサム)を作って飲むのもアリ。
懐かしい蚊取り線香。
最近の若者は、これの使い方知ってるかしら。
そしてこれが温泉水プールです。
長さはたぶん10mくらいあって、見た目より長いです。
そして深さも90cmあるので泳げます。
錦江湾と指宿の街並みが見下ろせます。
桜島は雲が多かったので、滞在中一度も見られませんでした。
温泉は、指宿温泉の掛け流し。
「銀婚式だから、普段飲まないシャンパンを開けようと思って、
ネットで購入したものを、そのまま宿に送っておいた」と相方。
荷物が届くことを宿に伝えたら、
わざわざ冷やして保管しておいてくださいました。
それも箱が大きくて、部屋の冷蔵庫ではなく厨房の冷蔵庫で。
すみません、すみません。
ありがとうございます。(;´▽`A``
お楽しみの夕食
夕食は個室でいただきます。
夫婦宿をうたっているので、お部屋が離れなだけではなく、
食事も人目を気にせず、いただくことができます。
お料理は全8品ですが、コロナの影響により一品一品の提供ではなく、
3回に分けて提供されます。
これは前菜
指宿特産 そら豆茶巾 灰汁巻 腹皮燻製 床節 焼豚
お造りは、種子・屋久島の近海産
きびなご 鯛 カツオ 海老 カンパチ
揚物
屋久島産 飛魚のさつま揚げ
蒸物
鰻温泉風スメ料理
栄螺 玉子 大隅産鰻 指宿特産おくら 豚味噌
メイン
黒豚味噌スペシャル
季節の野菜添え
御飯
郷土料理 鶏飯(けいはん)
ご飯の上に乗せて、そのまま食べてもいいし、
黒鶏の出汁をかけて食べてもおいしいですよ。
デザート
提供が3回なのでテンポはいいのですが、
温かいものは、ちゃんと温かいうちに食べられるように工夫されていました。
マスクにフェイスガードにと、完全防備の接客でしたが、
焼酎の飲み方についてのお話が面白かったです。
鹿児島の方は、焼酎をロックで飲むそうですよ。
私はサイダーと焼酎を9:1で割っても舐める程度しか飲めないのに。
夜はプールがライトアップできます。
この後、雨が降り出します。
なかなか眠れないくらい雨音が強くて、夜中に何度も目を覚まします。
そして『腰が痛いな…』と思ったら、なぜかギックリ腰になっていました。
続きのお話は、また次回。
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