茶禅華(さぜんか)っていう中華屋さんがありましてね。
そりゃまぁもうすごいお店なんですよ。
ミシュラン二つ星だし、アジアベストレストランだし、食べログ4.5だし。
予約全然取れないし。
予約全然取れないし。
そして私のようなオバサンが行くお店じゃあない。
インスタとか見ると、素敵女子や都会の人がたくさん写ってる。
みんななんかとてつもなくオシャレ。
そんなの見たら怖いし、
なんならもう行かなくてもいいや。
くらいに思っていたんですが、このコロナ禍。
サクッと予約が取れました。
この看板、インスタでたくさん見ます。
入店したらインスタ女子たちに
『あのお腹の出たオバちゃん、区民じゃないよね』
ってヒソヒソされるかと思ったけど、一番乗りだったので誰もいませんでした。
そしてこの店内。
とても雰囲気があります!
こりゃ女子たちがトキメクわけだ。
「素敵ですね、写真撮っていいですか?」と伺ったら、
「茶器もご覧になりますか?」と案内してくれました。
ビクビクしながら入店したのに、すぐに図々しくなれるのもオバちゃんの特技です。
メニュー表ですが、4文字熟語が並びます。
文字を読むと、何が出てくるのかなんとなく想像できますね。
お願いしたのは、おまかせコース @23,000円(税・サ別)
茶禅華は、お茶のペアリングの評判が良いそうで、
・お酒のペアリング 13,500円~
・お茶のペアリング 7,500円~
・お酒とお茶のミックスペアリング 12,500円~
相方はミックスを。
私はなぜか帰りの運転を言いつけられたのでお茶のペアリングをお願いします。
駐車場ですが、先着1台駐車できます。
事前に連絡しておいたので停められたのですが、
広尾の駐車代金なんて想像しただけで怖いからラッキーでした。
ここで合計金額を書いておきます。
税・サ込で総額ハチマンエンデス。
ハチマンエンです。
写真多めですが、
ハチマンエンのお料理&お酒をとくとご覧あれ。
感想は最後に書いてあります。
シャンパンはドメーヌ・スェナン
お茶は東方美人
青山緑水
一品目はお茶を使った料理です。
極細麺、出汁、青山緑水というお茶の香りをつけたオイルを味わいます。
長野県産の鮎
お酒につけて酔わせてから揚げるそうです。
酒酔大蝦
紹興酒につけられたボタンエビです。
京都甘露
なんとなくお茶の雰囲気が和食の龍吟に似ているな~
なんて思っていたら、こちらの川田シェフは龍吟出身で、
ペアリングのお茶も担当していたとのこと。
五粮香鮎
先ほどまで泳いでいた鮎です。
春巻きの衣をつけて揚げてあります。
たで酢は「紅たで」です。
鮎は3回に分けて食べます。
頭:そのまま
お腹:肝の苦みを味わう
最後:たで酢をつけて
スイカとトマトで割ってあるので、
飲めるほど爽やかなお酢でした。
蜜汁叉焼
叉焼の付け合わせは、大豆、ゴーヤ、茗荷
温かいお茶でいただきます。
酸橘海蜇
クラゲが酢橘の中に入っています。
雉雲吞湯
雉肉(キジ)のワンタンで、ワンタンにもスープにも雉が使われているそうです。
中国・安徽省(あんきしょう)の手摘み茶。
一枚ずつ手摘みしてプレスしているそうです。
香りと余韻が、他のお茶とは一味違う。
蝦子鯧魚
魚は鯧(マナガツオ)
四川排骨
真っ赤な料理が登場しました。
中から出てきたのは、やまと豚のスペアリブ
唐辛子、鷹の爪、山椒を使って炒めているそうですが、
お肉は程よい辛さに仕上がっています。
薫香正山小種
ポルトガルのモウシャンワイン
お口直しの無花果と干し梅
岩茶奇蘭
シャトーヌフ・ドュ・パフ
紅焼魚翅
フカヒレ御飯
清蒸蕪菁
蕪はこちらの腐乳(ふにゅう・豆腐を発酵させて使った調味料)で食べます。
サイフォンでお茶が登場しました。
レモングラス、ローズ、シナモン等入っています。
赤ワインは、ナパバレーのカベルネソーヴィニヨン
茶禅羊肉
羊肉ですが、ハスの葉が別添えで置いてあるので、
これを使って手で食べます。
清湯麺(ちんたんめん)
蟹肉とXO醤で味変しながらいただきます。
楊枝甘露
ココナッツのアイス グレープフルーツとマンゴー
これも途中で奥にあるタピオカとマンゴーのソースで味変。
本場香港ではすべて混ぜて食べるスイーツだそうですが、
日本ならではの食べ方に仕上げたそうです。
杏仁豆腐は、温かいものと冷たいものの2種類
安徽省の白菊茶
ゴマ団子 酢橘のシロップ 針生姜
茶器が美しくて眺めていたら、あれもこれもと持ってきてくださいました。
すべて手書きだそうですが、特にこれが繊細で美しい。
最後に感想ですが、
どうやったらこの感動を伝えられるかな
って写真を整理しながら考えていました。
おいしい?
繊細?
一流?
どれもピンと来ない。
とにかく美味。
一つ一つの食材が、今まで食べていたそれとは違う。
俗っぽく言えば、
こりゃ、舌の肥えた区民がこぞって食べに来るわけだー。
単なるインスタスポットじゃないやー。
みたいな感じになってしまうんですけど、
もう一つ俗っぽく言えば、さすがのハチマンエンでした。
ハチマンエン出せば、たしかにおいしいものは食べられるかもしれないけど、
ここまでのハイクオリティとは驚きです。
ハチマンエンじゃ、普段使いはできないな…。
ねんいち…。
いや、年に1回も無理だな。
数年に1回、特別な日に利用したいです。
男性の皆様におかれましては、
女性を連れて行くにはピッタリなお店なので、
ここぞという時のデートやお忍び等々、
お好きなシチュエーションでご利用になると良いのではないでしょうか。
特にインスタ女子には大変喜ばれると思います。
しかしインスタ女子たちは、あざといのでご注意を。
「おいしい~!連れてきてくれてありがとう!」
と感謝を述べるかもしれませんが本命は映え写真です。
あなたじゃなく、映え写真です。
なんの話をしているかって?
茶禅華が感動的においしかったっていう話に決まってるじゃないですか。
あ、あとついでに私もインスタやってます。
相方、ご愁傷様。
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