前回の記事の続きです。
昨年の7月。
鹿児島で令和2年7月豪雨にあい、
自然災害の恐ろしさを身をもって体験したばかりですが、
またやってしまいました。
今回は「雪」です。
この日は、宿泊した皆美館からJR松江駅へ行き、特急で岡山に抜け、
新幹線で神戸へ向かう予定でしたが、山陰地方は雪予報。
JRが止まってしまうかもしれないと予想されています。
「どうしようもなくなったら戻ってくるので、もう一泊、泊まらせてください」
「はい、お待ちしています」
とてもいい宿でしたので、戻って来たいような来たくないような、
複雑な心境で送り出してもらいました。
ネット予約してある特急券を発券してもらいます。
「運行状況はどうでしょう?」
「今のところ走っていますが、今後運休になるかもしれません」
とりあえず特急券を発券できたので、
レンタカー屋さんに電話をして、予約をキャンセルします。
「ここまでは順調だね」
「あーでもないこーでもないと悩んだ割には予定通りだなぁ」
ホッと胸をなでおろし、待合室で待機します。
ところが発車時刻の15分前、アナウンスが入ります。
「特急〇号の運休が決定いたしました」
うそーん。
再びみどりの窓口へ行き、手続きをします。
次の特急(1時間後)に振り替えるか、キャンセルするか。
次の特急も運休になる可能性があり、
何とも言えない状況で、判断は全て自己責任です。
レンタカーに電話をしたところ、
先程のキャンセルをキャンセルしてくれるというので、
車で岡山まで向かうことにしました。
みどりの窓口の方が、
「県境は高速でも危ないんですよ、気をつけてくださいね」
と教えてくれたのに、
「降り始めだし、まだ凍ったりしてないから大丈夫だと思います」
と言い返す土地勘のない東京もん。
なぜキョトンとした顔になったのか、
高速に乗って、すぐに思い知らされます。
山の方へ向かえば向かうほど激しくなる雪。
これは、遭難レベルの雪なんじゃ。
と思ってしまうくらい。
途中、運転を代わってあげたいんですが、
易々と引き受けられない恐怖があります。
何が「降り始めだから大丈夫です」よ。
自分で自分が呆れるわ。
山陰地方の雪を甘く見たら駄目ですね。
途中、ホワイトアウトに合う瞬間もあったりしました。
でも後続車がいるので急ブレーキは踏めません。
高速の道はまっすぐのはずだし、前の車とは十分に車間距離をとっているので、
「大丈夫大丈夫、落ち着いて」と相方を励まします。
写真を撮っていますが、これでもまだ「撮ろう」と思う余裕がある降雪状態です。
実際は相方と二人で全集中でした。
松江から岡山まで3時間くらいかかりましたが、
1時間くらいは恐怖を伴う降雪。
ワキ汗びっしょり。
しかーし!
県境を越えると、途端に天気は回復します。
雪が止み、どんどん日が差し込んできて気温も上がり、
山に緑が見えてきます。
ここで運転交代。
「あとはワタクシにお任せあれ。寝てていいよ」
先程の景色から、わずが1時間半ほどで岡山駅到着。
なんだこの澄み渡った晴天。
さすが岡山、晴れの国。
そして新幹線で神戸まで行き、本日の宿にチェックイン。
もうホテルの情報とかいいですか?いいですね。
一応お知らせすると、JR元町駅近くにある、
カンデオホテル神戸トアロード。
素泊まりの普通のホテルに宿泊しました。
お部屋からは山が見えました。
私「あれが有名な六甲山だったりして」
相方「そうだよ、あれが六甲山だよ」
私「山が緑だね」
相方「雪積もってないね」
やめときゃいいのに「せっかく神戸にきたんだから」と、
神戸ポートタワーに行く中年夫婦。
観覧車に乗ったら、隣のゴンドラがラブモードでした。
あぶねっ!
続きます。
次は神戸牛を食べる記事です。
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