東京スカイツリーのお膝元、押上にあるミシュラン1ツ星の焼鳥おみ乃が、
後進に店を託し、新たに神保町で開店しました。
押上店に初めて行った1年前。
「焼鳥で1ツ星ってどゆこと?」と半信半疑だったんですが、
おいしいのはもちろんの事、焼きの具合、お料理を出すタイミング、
説明、サービス、どれをとっても満点レベル。
ミシュランの星を獲得するお店は、ジャンル関係なく、
かくのごとき素晴らしいのかと驚いたものでした。
最初に結論を申し上げると、予約困難店ではありますが、
ここはぜひ行ってみてほしいお店です。
予約はOMAKASEでとれます。
相方が「予約が取りづらくなると困るから、あまり宣伝しないでくれ」
と言ってますが、します。
相方が困っている姿なんて、楽しい以外何があるのよ。
過去記事もありますので、よろしければ、こちらもご覧ください!
場所は国道一号線沿い。
入り口は国道沿いではなく、一本入った裏道にあります。
門構えは、押上店とよく似ている。
押上店では焼き料理のみ。
お腹が一杯になったらストップ。
最後の締めは、卵かけご飯、親子丼、お茶漬けから選べるシステムでしたが、
こちらでは変わっていました。
まず一品料理が数品
その後、焼物
土鍋ご飯
デザート
このような構成になっています。
まずは食前酒をどうぞと勧められたのが、ケンゾーの夢久(むく)
いきなりのけぞるようなワインが出てきました。
しかし私は帰り運転なのでノンアルコール。
とほほ。
さっそく一品料理が来ました。
春キャベツを様々なかたちで調理したひと品。
下からすり流し、ゼリー寄せとなっていて、
上に乗っているのは素揚げしたキャベツです。
おみ乃で一品料理って、どんなお料理が出てくるのだろうと思っていましたが、
しっかりちゃんとおいしくてビックリ。(失礼だなおい)
一品料理を任されているという料理長さんが挨拶に見えましたけど、
30代に入ったばかりという若い方で、
おばちゃんは2度ビックリしてしまいました。
2品目は鶏しんじょ
フキノトウと花穂があしらわれています。
鶏の甘味とフキノトウの苦みと花穂の香りで、とてもおいしい。
3品目はレバーペーストです。
一口でいただきます。
肝が濃厚で、お酒が進む味でした。
私は飲めないけど。
筍と砂肝の木の芽味噌和え
タラの芽、木の芽も添えられていて、これも春らしい一品。
これで4品目ですが、テンポがとても良いです。
この時まだ、入店してから20分くらいしか経っていません。
相方が「焼鳥にはやっぱり日本酒だ」というので、辛口を。
生意気だぞー。
私飲めないんだからヤメロ。
これ、焼鳥屋さんで提供されるお料理ですよ。
どこかの料亭みたいですよね。
手羽先の中には春野菜が詰め込まれていて、
巻かれた紙のおかげで食べやすくなっています。
手前にあるのはセリの胡麻和え
そしてここから焼きものですが、こちらもテンポが良いです。
待ち時間はあまり感じません。
「おいしかったなぁ…」なんて味の余韻に浸り、
「さぁ次はなんだろう」と思った頃に次が来る。
といった感じ。
写真はレバーと、ささみですが、
ちょうどいい焼き具合。
焼き具合を誉めるのは、もはや大変失礼か。
銀杏
砂肝
塩味と弾力の強いコリコリ感がおいしい。
茄子
茄子の甘味と適度な焦げの苦みが合う。
かしわ(もも肉)
マルハツは、鶏の心臓です。
ちょっぴり強めの歯ごたえがあり、脂ものっていておいしい。
つくね
形を保っているのがギリギリなんじゃないかと思うほど柔らかくふわふわ。
中はまだ赤みが残っていて、火の通りはミディアムくらい?
タレは甘すぎず、肉本来の味わいを感じられました。
口替わりの一品として、しし唐の揚げ浸し。
アスパラ
膝肉
「膝のお肉です」といって提供されましたが、
鶏って膝にお肉があるの?
まぁいいや。
おいしいから。
うずらの卵
中は半熟ですよ。
肩肉(ふりそで)
胸肉と手羽先の中間くらいの部位です。
どんこ椎茸
厚揚げ。
ミョウガと葱をあしらうとおいしいですよね。
我が家でも作りますが、お揚げのパリパリ具合が全然違う。
そして締めのご飯。
押上では、卵かけご飯、親子丼、鶏茶漬けから選べましたが、
このスタイルにしたようです。
土鍋で炊いた南魚沼産コシヒカリ
鶏そぼろの上には、卵黄のしょうゆ漬け
鶏スープ
左から肉みそ、花わさび、昆布佃煮
最後のデザートはミルクアイス
上に掛けられている粉は、みたらしパウダー
押上店と同じような内容かと思って訪問しましたが、
良い意味で期待を裏切られ、おいしく楽しい時間を過ごせました。
現在、押上店は改装中ですが、
どちらも良いので、今後は交互に通おうかな。
うん、そうしよう。