47都道府県、いつか制覇したい。
すべての都道府県に行ってみたい。
常々そう思っているのですが、
行ったことがないのはとうとう3県までになりました。
そして今回は、いよいよ福井県へ上陸です。
まずは東尋坊へと向かいます。
東尋坊とは
荒々しい岩肌の柱状節理が延々と1kmに渡って続く勇壮そのものの東尋坊は、
国の名勝・天然記念物に指定されています。
なかでも岸壁の高さが20メートル以上に及ぶ大地の断崖は勇壮というより壮絶で、
日本海の荒波が打ち寄せる姿は恐ろしいほどの迫力です。
遊覧船ではライオン岩、ろうそく岩など自然の造形が目を楽しませてくれます。
以上観光協会HPより
アクセス
終点下車/JR芦原温泉駅から東尋坊行きバスで30分/北陸自動車道金津ICから車で25分
観光協会HPにはこのように記されていて、
所要時間は30分~1時間くらいだそうです。
しかし宿泊した宿の方に
「電車の乗り継ぎが良くないので、実際はもっと時間がかかります」
「車の方が断然便利です」「他の観光地も行けますよ」とおススメされたので、
加賀温泉駅前でレンタカーを利用します。
40分くらいで到着しました。
遊覧船は欠航
東尋坊では遊覧船が運行されていて、
一周約30分、大人1,500円だというので行ってみたら、
「欠航」の看板が…。
お天気は良いのですが、風が強かったようです。
うん、いいよ。
私たち、こういうの慣れてるから。
テレビでよく見る景色だな、と思いながら散策を開始します。
東尋坊は、このような険しい岩壁が続きます。
最も高いところでは、約25mの垂直の崖があるらしい。
この辺は、千畳敷と呼ばれるエリア。
右に写っている人と比較すると、大きさが分かりますね。
こちらも右に人が写っていますが、
驚きポイントは安全柵が無いところ。
ワタクシ、絶叫マシーンは全然平気で怖いと思ったことなんて一度もないんですけど、
それは「安全」だと思って乗っているゆえ平気なのであって、
こういう「一歩間違えたら…」という場所は苦手。怖い。
相方が先端に向かって歩いていきます。
「ギャーやめてー!!」
「断崖絶壁じゃないから大丈夫だよ」
「そういう問題じゃなくー!」
「ほらほら。写真撮るんだろ? ブログ上げるんだろ?」
促されながら可能な限り端っこまで行って撮った写真。
これ以上はムリ。
もういい。
ブロガーやめる。
後ろ振り返っても「こんなに降りてきたんだ…」という恐怖。
怖いよー。
カップルが目の前でいちゃいちゃしてるよー。
ビビって汗かいたのでお茶します。
岩場だけに「岩場カフェ」がありました。
鳥取には「砂場カフェ」があるよね。
曹洞宗大本山 永平寺へ
次は永平寺へ向かいます。
場所はこの辺。
東尋坊から約36キロ 1時間弱かかりました。
<永平寺とは>
曹洞宗開祖・道元禅師が寛元2年(1244)年に開いた坐禅の修行道場。
境内には大小70棟余りの建物が並び、特に回廊で結ばれている七堂伽藍は
日常の修行に欠かすことのできない大事な建物です。
併設の「瑠璃聖宝閣」には、道元禅師筆と伝わる「普勧坐禅儀」(国宝)をはじめとする
宝物の数々が展示されています。
2015年にフランスの旅行ガイド本「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に
2つ星で掲載されました。
以上観光協会HPより
現在でもたくさんの雲水(うんすい)と呼ばれる修行僧が生活を送っているそうです。
寺院の建物を「伽藍(がらん)」と呼ぶそうです。
禅宗寺院では、特に修行な伽藍として
法堂、仏殿、僧堂、庫院、山門、東司、浴室を指して「七堂伽藍」と呼ぶそうです。
中でも僧堂、東司、浴室は「三黙道場」といわれ、
修行をする上で、大切な場所とされているそうです。
まずは通用門を通ります。
拝観料は500円。
吉祥閣という建物に入り、順路を進んでいくと、
こんな素晴らしい空間に出ました。
傘松閣と呼ばれる建物の「絵天井の間」です。
広さは156畳もあるそう。
昭和5年当時の著名な画家144名による230枚の色彩画で、
思わずため息が出てしまうほど、美しい。
七堂伽藍の一つである東司を抜け、中雀門を臨む。
因みに東司(とうす)とはお手洗いの事です。
道元禅師は「用を足すことは大切な修行である」と説かれているそうで、
扉の開け方から手の洗い方まで細かな作法が定められているそうです。
写真は撮っていません。
永平寺はこのような回廊で繋がっているのですが、
どこを見てもピカピカです。
毎日磨き上げているのでしょうね。
この後は、
・僧堂(そうどう)
修行の根本となる伽藍で、座禅、食事、就寝などを行う場所
・仏殿(ぶつでん)
曹洞宗のご本尊であるお釈迦様が祀られている
・法堂(はっとう)
朝のおつとめなど、各種法要が行われる場所
七堂伽藍の主要ポイントを抜けていきますが、
とても厳かでカメラを向けるのも憚られる雰囲気でしたので、
これはぜひ実際に来て、自分の目と肌で感じていただきたい。
回廊を下っていくと…
こちらも七堂伽藍の一つ、大庫院(だいくいん)が見えました。
食事を司る典座寮(てんざりょう)があるそうです。
七堂伽藍の6つ目「浴室」は見学できなかったのですが、
文字通り身も心も清浄となるよう心掛ける道場だそうです。
次に入る人に心を配りながら入浴するそうですよ。
最後、7つ目は「山門」
七堂伽藍の中で最も古い1749年の造立だそうです。
両側には仏教の守護神である四天王が安置されています。
鐘楼が見えたのですが、
大みそかの「ゆく年くる年」で、何回か中継をされたことがあるそうです。
ピカピカに磨かれた床と、木漏れ日のコラボ。
通用門を出て左に行くと、こちらも見どころの一つ「唐門」があります。
ここは山門へと繋がっているようですが、一般の人は入れません。
しかしこの樹齢数百年はあろうかという杉の木との景色は圧巻です。
たくさんの方が写真を撮ってらっしゃいました。
実は永平寺って私は知らなくて、
行くことが決まってから慌てて調べたりしたんですけど、
今まで行った神社仏閣とは雰囲気が全く違っていて、
タイムスリップでもしたかのような荘厳な空気に包まれていました。
建物に入る前は検温があったり、
アルコール消毒があったりして、世知辛くはあるけど、
時折すれ違う、雲水と呼ばれる修行僧の皆さんのお行儀の良さよ。
清浄な世界に住まわれる方は、あぁも眩しいものなのか。
俗世にまみれ、煩悩だらけのワタクシは正視できませんでした。
金沢旅行記は、これで終了です。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
<関連記事>
あわせて読みたい