以前、似たような記事を書きましたが、
今回はその続きです。
グルメサイトを駆使してお店を探すのもいいですが、
自分で食べて「おいしい!」と思えた料理を作る人は、
どんなお店をおいしいと思うのだろう?
というわけで、新潟の和風旅館からクラフタルを教えてもらい、
クラフタルで教えてもらったレストランに行ってきました。
その名も『三軒茶屋一丁目食堂』
とてもキャッチーで一回で店名を覚えてしまったお店は、
本当に三軒茶屋一丁目にあります。
三軒茶屋駅からは徒歩10分弱。
商店街を抜け、住宅街に入ったところにポツリとあります。
座席はカウンターが8席。個室もありますが、
シェフが一人で切り盛りされています。
宮越シェフは、タイユバンロブション時代から10年以上恵比寿のシャトーにいて、
パン部門も経験された方。
ロブション好きな方には、ぜひおススメしたいお店です。
私も相方もフレンチはロブションが一番好きなので、
今回のお料理すべて、唸りながら食べてきました。
ディナーコースは2種類
2,800円コース 前菜4皿+ポタージュ
4,000円コース 前菜3皿+自家製パンとリエット+ポタージュ
フォアグラのフラン+メイン(ガレットまたはメインチョイス)(税別)
オシャレなネーミングではなく、金額を提示してコース名にしてしまうなんて、
シェフの朴訥さが伺えますが、お話しした雰囲気は本当に実直な方でした。
というか、ディナーで4,000円てお財布に優しすぎる。
まずはご挨拶、とばかりにベーコンエピです。
ベーコンの塩気がシャンパンに合います。
皮がパリパリに硬く、でも中はもっちり。と教科書のようなパンでした。
写真ではわかりづらいですが、サイズは小さめなので、つまみにピッタリ。
前菜①
なんだかロブションっぽいですよ。
お料理の説明を忘れてしまったんですが、
一気に下からすくって食べます。
エビの甘味と酸味の効いたジュレ。
そして紫蘇の香り。
なんだか本当にロブションっぽいんですけど、これでコース4,000円ですよ。
前菜②
ほうれん草とリコッタチーズのラビオリ
ラビオリもロブションっぽいですね。
これはもう間違いようのない一品です。
濃厚過ぎないソースで、サラリと食べられるし、
ドライトマトの甘味がハンパなかった。
前菜③
揚げたてカレーパンです。
楊枝が刺さっているので、サイズ感が伝わりますか?
一口でもいけそうですが、それはもったいないです。
程よくスパイスの効いたカレーと、カラっと揚がった衣を存分に味わってください。
ピュイィ・フュイッセ
ちょうどキリリとしたシャルドネが飲みたい気分でした。
前菜④
自家製ウィンナーとベーコン。
見た感じはなんてことないんですが、これがうまかった!
しかし、なぜおいしいのかは不明。
塩加減が良いのか、ハーブの香りが良いのか、肉の質が良いのか…。
とにかくうまい!
てんこもりのパン。
さすがロブションのパン部門。
うまい!うますぎる!
これだけのパンをロブションで買ったらいくらだろう?
(左から栗を生地に練りこんだマロングラッセのパン、フォカッチャ
ブリオッシュ、フランスパン)
でもコースに含まれているので追加料金なしです。
食事のトータル量が多いので、パンをかなり残してしまったのですが、
ダメもとで「持ち帰ってもいいですか?」と聞いたら
紙袋を準備しているようで、それをくださいました。
翌日温めなおして食べたら、おいしくて再び悶絶。
リエットも手抜きなしです。
バターを出すだけで十分なのに、このサービスの良さ。
一丁目食堂と庶民的な名前なのに、シャテルドンだってちゃんとあるんです。
水のシャンパンと呼ばれている微炭酸のミネラルウォーターです。
一本1,500円でしたが、2千円とかするお店もあるので、
この価格設定は良心的。
かぼちゃのポタージュ。
「量が多いので気を付けてくださいね」と声を掛けられていましたが、
確かにこのポタージュで一気にお腹が一杯になりました。
それだけ濃厚ということなのでしょうが、とにかくカボチャがおいしい。
フォアグラのフラン
フランとは日本でいう茶碗蒸し。
小さな容器に数口入っていましたが、これだけで満足。
満腹なのもありますが、一口でフォアグラが口いっぱいに広がります。
そしてメインはガレットです。
数種類あり、好きなものを選べます。(追加料金がかかるものもあり)
私はサーモンとサラダ。
相方は生ハムとサラダをお願いしました。
どちらも追加料金はかかっていません。
ずっと小さなポーションできたのに、ここにきて大きい!
量が多いと言われていたからパンを控えていたのに、もうお腹いっぱい…。
初回なので好きなガレッドをオーダーしましたが、
今後は2人で1つ注文して、尚且つ半分くらいにしてもらおうと心に決めました。
おいしいものを残すのって、本当に心が痛む…。
食後のコーヒーは別料金(500円)でした。
マカロンはもっちりを目指しているそうで、歯ごたえ十分です。
冒頭に記述しましたが、一人で調理されているので、待つときは待ちます。
私たちは合計3時間半かかりました。
でもこれだけ食べて支払い合計は16,000円。
料理、シャンパン2杯、ワイン2杯、シャテルドン、コーヒーで。
これはもうリピするしかないよね!