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今回は、夕食と朝食の記事です。
食事はお部屋食でした。
能舞台がいい感じにライトアップされています。
あそこ歩いてみたいけど、
ま。ダメでしょうね。
前菜です。
一番右が胡瓜と椎茸の白和えだったのと、
真ん中は猪肉でした。
左は失念!
お味はおいしいです!やったー!
一口食べて、おもわず唸ってしまった。
さすが、あさば!
前評判通りでした。
お部屋によって食事内容は違うようで、
そりゃ一番下(一人5万円)に宿泊している私たちと、
一番上(一人25万円)に宿泊している方と同じ料理じゃ、オコられるわけで、
割ときっちり分けられているようです。
私たちがいただいた食事は、特別な高級食材はなかったんですけど、
料理人の腕で、普通食材がおいしく変化されていました。
達筆なお品書き。
仲居さん「お飲み物は何になさいますか?」
相方「誕生日だから、お前の好きなドリンク注文していいよ」
私「私は何でもいいから相方の好きな物でいいよ」
相方「じゃ日本酒の辛口をお願いします」
ちがうちがう。
そこはもう一声「いいよ。好きな物選べよ」って言うんだよ。
もしくは、私が選びそうなものを注文するとかさ。
女は面倒くさいと、まだ気づかないのか。
沢煮椀
具材は筍、椎茸、牛蒡、うど、三つ葉。
豚の背油で出汁をとっているそうです。
お誕生日特別メニューのお赤飯。
うま!
もち米がフカフカで柔らかい。
なんじゃこりゃ。
かさご、アオリイカ
イカが甘い!
ワサビがうまい!
ワサビなんて食べなれているはずなのに、
ここで驚くとは思わなかった。
中に黒米が入っています。
鰆の炭火焼き
厚み、皮の焼き目具合、塩加減、すべてが驚きでした。
酢橘も種が全て除いてあり、おいしくないわけがない。
床節、防風すだち酢和え
大中寺芋 本えび真丈揚げ
大中寺芋とは、沼津にあるお寺で採れるお芋だそうです。
サツマイモと里芋の間みたいな食感と味でした。
炙り天城軍鶏土鍋仕立て
私たちは土鍋でしたが、これがお部屋によっては銀の鍋になるらしい。
売店で売ってましたよ。
土鍋じゃなくて銀鍋のほう。
純銀なのか、決して購買意欲はおきないお値段でした。
盛り付けていただいたところ。
炊き立てご飯と、いくら
お鍋の「あん」を使って「あんかけご飯」にしてもいいし、
「いくらご飯」にして食べてもいいそうですよ。
最後のデザートは3種類から。
葛切り、メロン、ブランマンジェ。
私はブランマンジェにしました。
そして相方がケーキを注文してくれました。
でもこれは全然サプライズじゃなく、私も了承済み。
私はサプライズが苦手なんですよね。
どうやって驚きを表現したらいいかわからないし、
私ごときの誕生日なんて祝わなくてもいいよ、とか思ってしまうので、
どちらかといえばそっとしておいてほしい。(え?病んでる?)
でも、あさばのバースデーケーキを食べてみたいなぁ。
という、ほんの少しの好奇心で注文してみたところ、
案の定、仲居さんに「おめでとうございまーす!」と言われ、
「ローソクの火を消してください!」と言われ、
うん、まぁやりますけど、
50歳のおばちゃん、全力でやりますけど、
好奇心の代償は大きかった。(;^ω^)
でもケーキに罪はない。
おいしかったですよ。
それに、
「一度に全部は召し上がれないと思うので、半分お預かりしましょうか?」
と仲居さん。
宿でケーキを注文しても、ナイフとお皿を置いて行ってしまうところが多い中、
ちゃんと夕食時には4分の1ずつ私と相方に切り分けてくれ、
残りは厨房の冷蔵庫で保管してくれ、
且つ、朝食時にも4分の1ずつ提供してくれたので、とても食べやすかったです。
こういった配慮は、ありがたい。
アイスクリームは2種類
かぼちゃとグラン・マルニエ(オレンジリキュール)
あさばのお布団ですが、これが、過去最高に厚いものでした。
マットレスと敷布団がそれぞれ10cmくらいあるんじゃないの?
というくらいで、横になったら雲の上にいるかのようにフカフカ。
あさばは、なにもかもが規格外ですごい。
でも、
大変申し訳ないけど、腰痛持ちの私にフカフカ布団はちょっと辛いので、
マットレスを1枚抜いて寝ました…。
そしてこのお布団。
掛布団も含め、すべて売店で販売していましたよ。
カバーとか枕も含めると、全部で30万くらい。
そして誕生日当日です。
めでたく50歳となりました。
朝刊は、2誌届くようです。
朝食は7時半から30分刻みで9時まで。
食材はシンプルだけど、それぞれが記憶に残るレベルでおいしい。
鰹節はご飯にかけて「ねこまんま」にしましたけど、
私が猫飼いだったとしても、これはちょっともったいなくてあげられない。
お魚は鯵でした。
美しすぎる卵焼き。
最後は栗のおしるこ
ゴテゴテした調理法ではないけど、
だからこそ、素材の良さと料理人の腕がよく分かるお料理でした。
前述しましたが、お部屋によって(宿泊料金によって)
食事内容は大きく変わるようですが、一番下のお部屋でこの内容。
私たちは大満足でした。(^-^)/
普通の胡瓜が、普通のシラスが、今まで食べたどれよりもおいしい。
高級食材を使えば食事はおいしくなるんでしょうけど、
普通食材を、こんなに「おいしいおいしい」と言いながら食べる機会は
めったにない。
東の「あさば」と言われ、
私たちもハードルをめっちゃ上げていきましたけど、
軽く超えられました。
というか、恐れ入りました。
「50歳の誕生日、どこか行きたいところある?」と相方に聞かれ
「どこにも行きたくない。おうちにいたい。マックでいい」
なんて言っていましたが、素晴らしい宿に出会えました。
なかなか行ける宿ではないですけど、また機会があったら訪れてみたいです。
そして最後。
「あさば、すごかったねー」なんて余韻に浸りながらチェックアウトし、
玄関で靴を履いたら、温められていました。
もう一回言おうかな。
温められていました。
靴が。
こんなサービス初めてで、
最後まで驚かされました。
おしまい。
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