前回の記事の続きです。
おいしい蟹を食べたい。
この一心で北陸まで来て、
1人1泊ナナマンエンもする宿を選んだわけですが、
おいしい蟹を提供する本物の高級宿というのは、料理だけではないようです。
美術館並みの美術品を保有していました。
北大路魯山人?
「あぁ魯山人ね、知ってる」
という人は多いと思いますが、実際どれくらいご存じでしょうか。
恥ずかしながらワタクシは
「美味しんぼのお父さんのモデル」くらいのイメージでした。
多芸で美食家でなんかの倶楽部を作っちゃってワーッとやってる。
みたいな?(語彙力)
Wikkipediaを読むように勧められました。
これを読むと、成功するまでは大変苦労された方だったんですね。
なんかの倶楽部を作ってワーッとよろしくやってる、やんちゃ坊主ではなかった。
あらや滔々庵と魯山人
で、その魯山人がまだ無名だったころ、当時のご当主が魯山人をバックアップをし、
その宿代として作品を置いて行くことがあったため、
現代まで多くの作品が残っているんだそうです。
まず玄関にある衝立「鳥」も北大路魯山人。
大正4年の作品だそうです。
とても存在感があって目を引きます。
土間も美しかった。
この書も魯山人のもの。
「抱付懐風」月を抱き明らかに 風を懐に清らかに
という作品。(大正12年)
これは魯山人の作品か分からなかったのですが、
優しい光ですね~。
こちらにあるのも魯山人作。
屋号を彫ったもので、以前は看板として道に普通に置いていたんだそうです。
左に写っているのが、初代須田青華
いち早く魯山人の才能に気づき手ほどきをした、魯山人の師だそうです。
金継ぎが時代を感じさせますね。
佇まいに奥ゆかしさを感じます。
魯山人のなせる業なのか、見せ方なのか。
これも魯山人の作品。
お触り自由かしら。
触らないけどね。
これも魯山人。
楽閒(らっかん)(閒(しず)けさを楽しむ)
館内3階には、魯山人の作品展示室がありました。
しかしこちらは撮影不可だそうです。
なので写真は入口まで。
他、館内いろいろ
魯山人ネタはこれくらいにして、他の施設もご紹介しますね。
まず大浴場は3か所あります。
<瑠璃光>
女性14時~21時/9時~10:30
男性21時~24時/7時~9時
<原泉閣>
男性14時~21時/9時~10:30
女性21時~24時/7時~9時
<特別浴室「鳥湯」>
男性14時~21時/9時~10:30
女性21時~24時/7時~9時
すべて時間で男女入れ替え制になっていました。
タオルやアメニティ類は揃っているので、いつでも気軽に手ぶらで行けます。
もちろん源泉掛け流し。
あらや滔々庵の湯量は1日約10万リットルで、山代随一を誇っているそうです。
写真は一休.comからお借りしましたが、
他にもプロが撮った写真がたくさん載っているので、参考にしてみてくださいね。
お風呂の後は湯上りです
フリードリンクコーナーもあるんですよ。
湯上りにピッタリなビールと…
シャンパンもあります。
グラスに注いでお部屋で飲んでも良いそうです。
夕食の頃合いからコーヒーに変わります。
景色を楽しみながらオシャレに飲んでみる。
温泉卵
玄関には温泉卵が準備されていますが、
これは翌朝いただきます。
もはや存在自体に価値のある宿には不要の盾の数々。
今年の5月に宿泊した「べにや無何有」もそうでしたが、
あらや滔々庵も、お部屋以上に館内が絵になるお宿でした。
山代温泉には、まだまだ素敵な宿がありそうですね。
有栖川山荘
そうそう。
あらや滔々庵にはこのような山荘があるのです。
写真は一休.comより
明治の初期、天皇ご来館の命を受けて、
数年掛かりで釘を一本も使わず建てたとか。
夜にバーラウンジとして利用していたそうですが、
改装中で、今後客室へと生まれ変わるそうです。
有栖川山荘については、
もう歴史でおなかいっぱいなので、これ以上はやめておきますね。
次はいよいよ蟹編です!(うひょ~)
予約は一休.comがお得でおススメです。
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