京都にあるミシュラン三ツ星の老舗料亭に行ってきました。
お料理はそれはそれは素晴らしい内容で、とてもおいしい。
しかしサービスがいまひとつで残念でした。
大事なことなのでもう一度書きますが、お料理は全然問題ないです。
噛めば噛むほど味が染み出て、和食のあの繊細な味が堪能できます。
お値段はお昼が23,000円から。
この『から』ってところがミソで
『そちらのご予算に合わせますよ』と勝負を挑まれます。
一番下はなんか負けた気がするので、3万円でどうだ!
瓢亭は400年の歴史があるので雰囲気満点なんですけど、
一部屋一部屋がとても狭いです。
部屋全体の写真を引いて撮りたいんですが、狭いので(4畳半)下がれません。
天井も低いので「江戸時代の日本人は小柄だったんだねぇ~」
と思いをはせる168㎝大女。(わたくし)
初めて来たときは、
ここが前室かと思ったくらい狭いしテーブルもないしだったんですが、
食事の段になると、こうやってお膳が運ばれてきます。
まさに一の膳という言葉がピッタリ。
瓢亭はメニュー表がないので口頭での説明のみです。
流れるような説明を全部覚えられるわけもなく、写真だけになりますがなにか。
前菜って、お笑いで言うところの”つかみ”だと思うんですが、
これは悶絶するほどおいしかった。
右は煮びたしだと思うんですけど、出汁が濃い!
悶絶するほどっていうか、悶絶しました。個室なので。
つかみはOKです。
瓢亭は器も素晴らしく美しいので、これらも堪能します。
「器の良さって全然分からないんだよね。なんか味が変わるの?」
とか言っちゃう相方は、紙皿で食べればいいと思う。
それも京都の白味噌ですよ! ひゃっほーい!
お刺身は鯛だったと思います。
身がねっとりとしていて、とても甘い。
この美しくておいしそうで、食べるのがもったいない感じが写真から伝わりますか?
塩辛も絶品だし、あん肝も絶品だし、これも悶絶しながら食べました。
瓢亭玉子と呼ばれている煮卵は、こちらの名物です。
黄色いものは唐墨です。
三万円のお値段設定しておくと、こういうところが違うのかしら。
炊き合わせ
これは覚えてる!
マナガツオの柚庵焼きです。
これは今まで食べた中で一番の柚庵焼きでした。
マナガツオそのものも好きですが、よくぞここまでおいしく調理してくれた!
瓢亭は朝粥も有名だそうですが、これはそれとは違うのかな?
以上で三万円のコースでした。
どぉどぉ?
三万円って感じしますか?
高いんですけど、なかなかこのレベルのお料理は食べられないし、
お部屋も雰囲気あるしで、私たちは妥当だと思いました。
ただ冒頭にも書きましたが、今回はサービスがイマイチ。
重箱の隅をつつくような内容なので書きませんけど、
一言で言ってしまえばお部屋の担当さんが未熟でした。
私はそんなに気にならなかったんですけど、
相方は帰京後責任者宛てにメールを送ったようです。
「だって、その場で言ったらクレーマーみたいじゃん!」
「安くしてほしいとか何か欲しいとかそういうのじゃないし!」
「あの子(担当さん・若かった)のためにもなるし!」
「これじゃ接待で使えない!」
と激オコでしたが、たしかに三ツ星店ではしないような失敗ばかりでした。
最近の若い子は嫌なことがあるとすぐに来なくなって辞めちゃう。
来てくれるだけありがたい。
という話を飲食業界関係者から聞いたばかりでしたので、
あんまりいじめてあげるなよ、とは思いますけどね。
後日届いたお手紙が手書きではなくワープロだったのもイマドキっぽかったなぁ。
料理はおいしかったんです。
料理は。(3回目)
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