上野にある新ジャンルレストランに行ってきました。
「難しかった」と先に書いちゃいましたが、
私の困惑っぷりも文章から読み取っていただければ幸い。
以下 一休.comより
総合デザインで非日常空間を演出。「和食の常識を覆す」分子レベルで調べた原理で調理する新ジャンルレストラン「Molecu-L.」。誰でも知っている和食を元来の形に捉われず分子調理技術を用いて再構築し“日本の伝統芸術を表現”ゲストを驚嘆させる調理パフォーマンスでフォトジェニック且つ絢爛な料理をお愉しみください。料理一品一品に合わせ、愛好家にはたまらない日本酒を提供するペアリングプランもご用意。独創的「和食のイリュージョン」を是非ご堪能ください。
読んでもよくわからないですよね。
ここに補足をするとしたら…
・ディナーは18時と20時半の二部制
・10分前集合で18時からお客様全員一斉スタート
・カウンター席で、目の前でプロジェクションマッピング
・たぶん和食
・今人気店らしい。
・料理よりもエンターテインメント重視
最後は私の感想が入っちゃいましたけど、
このへんのワードを頭に入れておいてください。
相方がとにかく時間厳守だというので15分前にはお店に到着しました。
すでに他のお客様がたくさん集まっていてビックリしましたけど、
まだお店の扉は閉じられています。
10分前に扉が開かれ、順次お客様は店内へ入り、カウンター席に座ります。
飲み物をオーダーしつつ、
・18時から料理が10分間隔で9品提供される
・お料理は正面にあるプロジェクションマッピングと共に楽しむ
以上2点の説明を受けます。
プロジェクションマッピングは突然始まり、こちらの食事スピードなんてお構いなしですが、
少し前になると「そろそろお時間です」と予告してくれます。
一品目。炎っぽいプロジェクションマッピングとともにお料理登場。
私たちだけじゃなく、すべての座席から「カシャ!カシャ!」とシャッター音が響き渡ります。
これは先付 二種の根菜サラダ~枯山水風~
左がカボチャ、右がジャガイモのサラダです。
盛り付けが枯山水風です。
お客様3~4人に一人担当が付いて、この方がカウンターからの向こうから
お料理の提供と説明をしてくれますが、料理の盛り付けもこの方がされます。
お料理は別のところで作っているようですが、
私たちが食べている間に次の食材が届き、それをお皿に盛っていらっしゃいました。
この時点で味重視ではなく、エンターテインメント重視なんだと理解。
ファミレス系の味かしらん?と思ったけど、お料理はちゃんとしていました。
(ちゃんとってなによ)
ちなみに御料金は@10,000円。
そこそこ高い。
二品目のプロジェクションマッピングは、万華鏡。
御凌 季節野菜のガーデニングサラダ
植木鉢に見立てた器の中にはディップが入っていますが、結構塩辛くて半分も使えず。
葉物野菜は元気がなく、しんなり。
でも根菜はおいしかった。
椀物 茶わん蒸し~海岸仕立て~
三品目で、もうプロジェクションマッピングに飽きつつあったので、画像なしです。
この茶碗蒸しはおいしくなかった。
卵の甘味に魚介の臭さが混ざって、どこに味の焦点があるのか分からなかった。
向付 ハラスとアボカドのお造り
プロジェクションマッピングは海中をイメージしているらしい。
思ったより魚の動きが早い!
ハラスとアボカドは、とてもよく合っておいしい。
添えられているレモンやカイワレも合わせると、酸味や苦みで味に変化も生まれました。
煮物 ぶり大根~鹿威し風~
鹿威し(ししおどし)とは、日本庭園にあるカポーンってやつですね。
私の頭の中は、いまだにポカーンって感じだけど。(うまいこと言った!)
焼物 黒毛和牛の真空低温たたき スイスキーフレーバー
プロジェクションマッピングはゴウゴウと燃えていました。
焼物だから?
クロッシュの中に煙が入ります。
まさか、これでスモークするんじゃないだろうか。
プロジェクションマッピングも、煙をイメージして、ゆらゆらしています。
私の頭もゆらゆら…。
するとここで相方が
「今日は一人無料だから」と。
「もしかして、ダイナースっすか?」
「そだよー」
これで一人10,000円は高いと思っていたけど、一人5,000円なら、まぁ許せる範囲。
なんだもー。早く言えよ。
黒毛和牛のたたきには、ウイスキーオークの香りが十分移っていました。
あの煙はやはりエンターテインメント的なものだったんでしょう。
揚物 海老フライのRe.design
特殊な調理器を使用して、食材内部の水分を残したまま揚げたんだそうです。
プロジェクションマッピングは油ってこと?
オリジナルのタルタルソースだそうです。
飯物 ひつまぶし葛飾北斎 赤富士
あーほんとだ。赤富士だ!
奥に置いてある紙も、紙のように見えますが実は食べられるんだそうです。
「おいしいものじゃないので、無理に召し上がらなくても…」と言っていましたが、
本当にその通りで、ただ食べられる紙です。
「ここにご飯を巻いて海苔巻き風にする方もいる」と言っていましたが、
そんなことしなくていいです。
普通に食べたほうがいい。
はぁーやっと最後のプロジェクションマッピングだ。
菓子 四季折々の果実 Molecu-L Style
18時に一斉スタートで、こちらの食べるペースは関係なく10分おきに料理が提供されるため、
食べ終わりもほぼ全員同時。
洗面所も同じタイミングで混むし、会計も同じタイミングでお願いするので
お客様は大変ですが、運営している方としてはダラダラ居座るお客がいなくていいんでしょうね。
話題のお店だというので一度来てみたかったようですが(相方が)
二度目の再訪はないと思います。
私たち中年夫婦には難しかったけど、
デートとか若いご夫婦だと盛り上がると思います。
「見て!プロジェクションマッピングだよ!」
「映像でも楽しませてくれるなんて、お料理がさらにおいしくなるね!」
というテンションが中年夫婦にあれば良かったんですけど、
今はもうただただ、おいしいもんが食べたい。
そして食べたらさっさと帰りたい。
さっきので最後だと思ったプロジェクションマッピング。
「最後にもうひとつあります」ということで、四季を表現したマッピングを鑑賞。
次に和食を食べる時は味重視で、大将が無口かつ職人気質なお店にしよう。
「おいしいですね」と言ったら、ちょっと目を合わせて、
恥ずかしそうに、はにかんでくれるようなお店にしよう。
今ちょっと思い出せないけど、相方に思い出させよう。
もしくは探させよう。
お店からは御徒町駅が近いんですが、上野まで歩いて夜桜を見てきました。
はぁ~癒される。(*´∇`*)
これで隣にいるのがイケメンだったらな!