まさか、自分の夫が資生堂の洗顔フォームを使っているだなんて思いませんでした。
先日、相方(男)と新宿のデパートを歩いていた時
「資生堂に行きたいから付き合って」と言われました。
「いーよ」
「え?っていうか資生堂?」
「資生堂に何しに行くの?」
「洗顔がなくなっちゃってさ」
「そう」
あまりにもナチュラルに言うので半信半疑で付いていったら、
ちゃんと美容部員のお姉さんから。
それも2,000円超えるやつ。
なんなら「会員カード持ってますか?」なんて言われちゃってた。
でも私(妻)としては認めたくない。
自分の夫が2,000円の洗顔フォームを使っているだなんて、信じたくない。
そこまで女子だったなんて、思いたくない。
私なんて、どこにでも売ってる300円の洗顔フォームなのに!!
「洗顔フォームに2,000円もかけるなんて、もったいないよ」
「お前はいくらの使ってるんだよ」
「スーパーで買った300円のやつだよ」
「だからそんな300円みたいな顔しているんだよ」
「なんだそれ、面白いな」
相方が買ったやつ。
もう突っ込む気力もなくなってきた我が家の乙女男子ですが、スイーツも大好きで、
ずっと「長野にあるモンブランが食べたい」と言い続けておりました。
なんでも栗の名産地、長野県小布施には
新栗の季節(9~10月)の1か月しか提供されず、
予約もできず、
食べるには行列必至、
前日の夜から並ぶ人もいる。
という人気っぷり。
しかし、それがこのコロナによる三蜜回避のため予約ができるようになり、
というか完全予約制となり、行くことができました。
自宅から車で3時間半かかりました。
公式のHPを見るとわかるのですが、
朱雀を食べるには3つの方法があるようです。
① 本店の朱雀コース
これは5品の食事付きで、最後のデザートとして朱雀が提供されるもの。
@5,000円(税込)
② 栗の点心朱雀
朱雀だけの提供 @1,500円(税込)
③ モンブラン朱雀
洋風にアレンジされた朱雀 @1,600円(税込)
(③だけが通年で提供されているらしい)
HPによると、朱雀は採れたての新栗を蒸して裏ごししたものを、
砂糖も何も加えず、そのまま栗あんの上に盛ったそうです。
さぞや、食べログでも「おいしい」と高評価なんだろう…と思ったら、あれ?
『栗を蒸しただけなので、口の中の水分を全部持っていかれる』
という意見が多く「おいしい!」と明言している口コミが少ない。
③の洋風にアレンジされたモンブランの方がおいしいと、
ハッキリ言わないまでも、遠回しに表現されている口コミもある。
これ相方…やらかしたんじゃ。
おいしいのか、おいしくないのか!
ドキドキしながら小布施堂本店到着。
店内では、持ち帰り可能なお菓子も売っています。
乙女男子はここで栗の羊羹とか、パウンドケーキとか、
ねりきりを自分用に購入していました。(私は和菓子が苦手)
予約時間が近づいてきたので、本店周辺でウロウロしていたら、
「建物裏にある、大きな栗の木を曲がったところにある入り口でお待ちください」
とアナウンスされました。
食事つきの本店朱雀コースは、ここから入るようです。
時間になると、検温&消毒を済ませて着席。
席は予約時に希望の場所を指定できます。
着席してから15分くらい待ったでしょうか。
食事が運ばれてきました。
秋鯖椀
鯖は脂がのっていておいしかった。
出汁も優しい味。
栗ご飯
お米はもち米。
栗はホクホクですが、口の中の水分を持っていかれます。
朱雀の予行練習をしている感じ。
肉団子
栗の茶巾絞り 葛仕立て
雁の山
ぶどう餅
お料理は全般的においしかったです。
朱雀がメインなので、そんなに期待しないで行ったんですが、
5,000円のお食事としては十分。
そして、いよいよ朱雀登場。
第一印象は「大きい!」でした。
栗の香りがとても良いです。
そうめんのような栗の部分に砂糖は使用していないそうですが、
栗の甘い香りがします。
中を割ると、栗あんが入っています。
これは甘いです。
食べた感想は………素直においしい。
口の中の水分を全部持っていかれるとか、
もしかしておいしくないんじゃないかとか、
前情報があまり良くなかったんですけど、
おかげで対処できたというか…。
周りの素麺のような部分は、たしかに甘くないので、
これだけで味の感想を言うのは難しいです。
しかし栗あんと一緒に食べると、すごくおいしいです。
栗の苦みがよい感じに調和されるし、適度に水分もある。
なんだ、おいしいじゃん!
しかし、量が多いです。
半分くらいまでは「おいしいね」と言いながら一気に食べられましたけど、
そこで箸が止まりました。
周りを見回すと、同じように箸が止まっている人が多く、
「食べきれないね」というヒソヒソ声も聞こえてきます。
ここまで来て残すなんて!
と最後は気合で食べきりましたけど、
普通のモンブランの4個くらいあるんじゃないでしょうか。
こんなに人気なんだから、サイズを小さくして受付人数を多くすればいいのに。
と思ったけど、そうはいかない事情もあるんでしょう。
せっかくおいしいのに、最後が苦行になってしまったのはもったいなかったかな。
3時間半かかりますし、1回食べられればいいって感じですけど、
一度は食べてみてもいいモンブランかもしれません。
予約は公式HPからできますよ。
あわせて読みたい