「いい塩梅(あんばい)」って言葉があるじゃないですか。
最近は使わなくなりましたけど、親世代で使う人はまだいる。
調べてみると、
・料理の味加減
・物事の具合
・体の具合
等の状態が良いことをさすようです。
今まであんまり意識していない言葉でしたが、
今回うかがった虎屋壺中庵は、まさに料理の味加減についての塩梅がいい。
はじめて「いい塩梅」の意味を深く感じたお料理です。
このブログで記事にするのは初めてですが、今回で3回目の訪問です。
8月のことになりますが、4泊5日で四国へ行ってきました。
今はGoToキャンペーンで東京も追加されることになり、
テレビでも特集が組まれたりして盛り上がってますが、この時はまだ対象外。
悔しさで唇を噛む思いでしたが、
「もし適応だったら、いくらの割引になったのか…」なんて計算はしませんよ。
いや、正直言ってしてみたいけど…。
いや、やっぱりしません。
49歳にして強めの反抗期を迎えた感じになりそうなので、やめておきます。
さて、四国旅行ですが、
まずは徳島へ降り立ち、そこから高知と愛媛を巡ります。
香川県だけ行かなかったのよ、ごめんね。
飛行機の詳しい機種とかよくわからないのですが、
前方カメラが付いている機体でしたよ。
で、機内Wi-Fiが使えませんでした。
マニアの方は、これでピンとくるんでしょう。
さて、徳島空港から車で約1時間。
虎屋壺中庵へ到着です。
車で約1時間と書きましたが、公共交通機関で行くのは難しい場所にあります。
(バスもないのかな?)
自家用車またはレンタカー、タクシーで行くしかありません。
壺中庵は、「料理人が行くべきお店」として名高く、
嵐山吉兆のツートップだった方が、地元に帰ってお店を開いたと聞きます。
(もう一方は、京都の未在(みざい))
食べログの評価も、アップ時現在4.42と超高評価。
予約は昼・夜とも2組のみ。
人気店だというのに、この潔さにもしびれます。
お昼は2コースですが、ふるさと納税対象店なので、
私たちは毎回ふるさと納税で昼食券をゲットします。
自分の味覚を試されるようで、毎回緊張します。
小海老をアワビの煮凝り
とても夏らしい一品
ドリンクメニュー
鮎のお寿司は香りがとても良いです。
酢の具合なんて、言うに及ばず。
鱧椀
このサイズの鱧は、なかなかお目にかかれませんが、
驚きポイントはそこではない。
これぞ壺中庵。
素材の味を引き出す、ほんの少しの塩。
足りなければ味がボケてしまう、その微妙な匙加減。
これが『いい塩梅』なんだと、まざまざと見せてもらいます。
お造り
カレイと車海老
鮎の塩焼き
始めてこの盛り付けを見た時、なんて雑な…。
と正直思ったものです。
お皿に鮎が一匹乗っているだけなんて…と。
(もっとシンプルなお皿でした)
しかし、一口食べて圧倒されました。
本当においしいものは、お皿とか関係ないんだなって。
基本的にお皿とか盛り付けは大事だと思っていますが、
この鮎は別格でした。
その後も、いろいろなところで鮎を食べていますけど、
これを超える鮎にはまだ出会えていません。
説明がなかったので、詳細は分からないんですけど、
これ、めちゃめちゃおいしいやつです。
たしか以前は、タコとジャガイモの「タコボール」と言っていたと思うのですが、
そんな感じのジャガイモボールです。
今回はトマトの冷製スープに入っていました。
ジャガイモボールは、外がカリカリ、中ふわふわですよ。
も一回言います。
めちゃめちゃおいしいやつです。
これは、貝柱だったかな?
鱧御飯。
下には鱧の子もいます。
最後は定番の甘夏ゼリー。
ちゃんと甘くて、ちゃんと酸っぱいゼリー。
やっぱり『いい塩梅』というワードは、
今後も虎屋壺中庵でしか使わないんだろうな。
おいしかった!!!
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