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虎屋壺中庵で『いい塩梅』を勉強した後は、
淡路島の老舗旅館、やぶ萬へ移動します。
ここには今回で3回目の訪問なんですが、
宿泊施設でありながら、日帰りでランチもやっていて、
今までは鱧三昧のランチをいただいたりしていました。
でも今回は宿泊もします!
やったー!
※鱧三昧のランチコースは1万円くらい。
個室が用意されていて、食後には宿の大浴場で潮崎温泉に入浴することもできます。
バスタオルも準備されています。
やぶ萬の創業は文久3年(1863)年
調べてみたところ、1853年が黒船来航なので、その10年後ということです。
徳川家茂の時代ですよ。
正面玄関の間口は狭いですが、奥は広いです。
やぶ萬で特筆すべきは「鱧がおいしい」はもちろん、
その次にくるのが「女将さん」でしょうか。
5代目になる若女将が、とにかく前面に出てくれます。
ランチで利用しているだけなのに、わざわざ個室まで来てご挨拶してくれるし、
今回のお出迎えも、若女将が一番に飛び出してきて車を誘導してくれました。
お部屋は昭和の香りが色濃く残っています。
「昔ながらの旅館っぽい雰囲気は怖いんだよ」
とかいつも言ってる乙女男子な相方がやぶ萬の宿泊を決めたのは意外。
私は子供の野球合宿で、
襖の向こうに知らない男性が寝ているような
部屋に鍵すら付いていない宿に宿泊した経験があるので、
だいたいのところは大丈夫です。
食事で利用する個室にはWi-Fiがあるので、いままで気づかなかったのですが、
宿泊するお部屋にはありません。
フロントでポケットWi-Fiを借りるシステムになっていますが、
ハッキリ言って遅い。
ほぼ使えないので、自分のキャリアを使った方が速いです。
お部屋からの景色は良く、
この港から鳴門の渦潮クルーズが出発します。
海の中でグルグル巻いている、アレです。
バカボンのほっぺたにもありますね。
というわけで、チェックイン後さっそく向かいます。
この日は「大渦」の日なのです!
大渦(おおうず)とは、特に大きな渦が期待できる日で、
さらに1日の中でも時間によって渦の状態が変わるんです。
大渦の日でも、さらに渦の状態が良い時間帯を予約していました。
予約サイトはこちら
料金は大人@1,500円
所要時間は約1時間です。
この船に乗っていきます。
出航時には、若者が大きな声で見送りをしてくれました。
やらされてるよね。
あれ、絶対やらされてるわ。
と思いながら、こういうものには積極的に手を振り返すようにしているので、
オバちゃんも全力で手を振ります。
片道15分から20分くらいでしょうか。
その間は、鳴門の渦潮についてなどの案内を聞きます。
音声は録音ではなく、ちゃんとアナウンサーが乗っています。
リアリティがあって面白かったですよ。
大鳴門橋が見えてきました。
鳴門の渦潮は、
潮の満ち引きによる瀬戸内海と紀伊水道の潮位の差によってできるそうです。
大きな渦だと、直径が20mにもなるらしい。
大鳴門橋には徳島側に「渦の道」という遊歩道があり、
地上45mの高さから渦潮を見下ろすことができますよ。
渦がいくつも連なった「渦連」も見えます。
20分ほど見て、再び港へ戻ります。
さてさて、宿に戻った後は夕食です。
通常ランチで使用されているお部屋に移動するんですが、
このお部屋は、前述の通りWi-Fiがきます。
見事に『鱧』の文字が並ぶ。
これが淡路島産の『べっぴん鱧』
目が大きくてクリクリしていますね!
べっぴん鱧は、身が厚くて皮が薄いのが特徴。
しかしこの写真は骨のみです。
「鱧すき」で出汁を取る時に使います。
鱧の肝
肝が食べられるのは産地ならでは。
鱧ちり
身の厚みが分かりますか?
鱧すき
先ほどの骨を使って出汁をとります。
写真は2人分ですが、結構お腹いっぱいになります。
鱧の子も、ちゃんとあるんですが、これもうまい。
同じく淡路島名産の玉ねぎと一緒にいただきます。
締めは、素麺でした。
こちらでは定番だそうです。
細麺に出汁がたっぷり絡まっておいしい。
自宅でも真似してみたい!
鱧てんぷら
鱧寿司
このあたりでお腹いっぱいになる方が多いらしく、
最初から「お部屋に持って行ってもいいですよ」とご案内してもらえました。
日帰りで利用していた時も、これはいつも持ち帰っていて、
帰りの飛行機とかで食べるんです。
ちょっとお腹に余裕ができた時に改めて食べると、本当においしい。
赤だしにも鱧が入っています。
果物で終了。
朝食です。
玉ねぎサラダですが、苦みがなく、とても甘い。
さすが淡路島。
チェックイン時に淡路島で使える地域クーポンを
二人で4,000円分もいただいたので、たくさん買って帰りました。
東京都民なのでGoToは対象外だったんですが、
地域クーポン券はちゃんともらえたので良かった。
(やぶ萬はGoTo対象宿です)
昭和な炊飯ジャー。
温泉は大浴場のみで露天風呂もありませんが、
淡路島で本場の鱧を食べるなら、このやぶ萬はおススメです。
宿泊が無理なら、ランチだけでもおススメ!
建物もお部屋もそうですが、接客も昭和な感じで、
とてもフレンドリーですよ。
「おいしいでしょ?」
「このへん、もう煮えてきたから食べて」
などなど、親戚のおばちゃんみたい。(ホメてます)
夕食時だけじゃなく、朝食時にもあいさつ回りをしていた元気な若女将にも
ぜひ会っていただきたい。
あと食べ歩きブログとは関係ないんですけど、
先日アストンマーティンDBXという、アストン初SUVの試乗会に行ってきまして、
動画を作成しましたので、よろしければご覧ください。
(注:買いません)
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