日本三大薬湯のひとつ、松之山温泉へ行ってきました。
日本三大薬湯とは
日本三大なんちゃらって世の中にはたくさんありますけど、
今回は「薬湯」です。
「やくとう」とも「くすりゆ」とも読むようですが、
「くすりゆ」というと、宮崎アニメの千と千尋の神隠しを思い出します。
八百万の神々を癒す薬湯って、
いったいどんなお湯なのだろうと想像したことはありませんか?
昭和なあなたはバスクリンとか?
平成のあなたはバブとか?
松之山温泉はそれらのような緑色じゃなくて無色透明ですけど、
匂いがとても良いです。
「くすりゆ」の名にピッタリな薬草の匂いです。
温泉成分は、温泉療養泉の15倍。
美肌成分のメタケイ酸が多く含まれているので、お肌もしっとり。
高張性という温泉成分が体に浸透しやすい温泉なのです。
日本三大薬湯は他に兵庫県の有馬温泉、群馬県の草津温泉があり、
松之山温泉は、そこまで知名度はないものの、
実はとても素晴らしい温泉なのです。
もちろん館内は大浴場もお部屋も源泉かけ流しです。
お料理自慢 酒自慢の宿
玉城屋は、ミシュラン新潟2020年特別版で、1ツ星を獲得しています。
旅館でのフランス料理では全国初だそうです。
レストラン・リューズで研鑽を積んだ栗山シェフが手掛ける里山料理に、
酒匠(さかしょう・利き酒師の上位資格)である4代目ご主人がセレクトするお酒。
新潟の食材、特に十日町周辺のものをふんだんに使用したお料理&お酒は最高です。
過去記事もありますので、
よろしければ、こちらもどうぞ。
場所はこの辺。
関越道六日町ICから約60分
「アクセスは良いです」とは、とても言い難い場所ですが、
行く価値は十分あります。
秘湯の宿は、遠方にあってこそ。
3月上旬の新潟は、雪がまだたくさん残っていますが、除雪能力が凄まじいので、
公道にはほとんど見受けられません。
そして松之山温泉では、毎年「むこ投げ」と呼ばれる行事が行われています。
テレビでも時々取り上げられるのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、
前年に結婚した「初婿」を薬師堂の高さ約5メートルほどある境内から
雪の斜面へ投げ落とす行事です。
一度見てみたいと思っていたのですが、
今年は関係者のみで開催されたそうです。
チェックイン 2021年3月に一部客室をリニューアル
玉城屋には、昔ながらの純和室の客室もありますし、和洋室もありますが、
今回は2部屋がリニューアルオープンしました。
チェックインは15時です。
ここで夕食の時間を決めたり(二部制18時~20時~)
夕食時のドリンクの希望があればお伝えしたりと、手続きをします。
酒の宿なので、おススメはお食事に合わせたペアリングなのですが、
私たちはあまり飲めないくせに飲みたいので、
日本酒のペアリング、ハーフ(半分の量)@4,000円を、
さらに二人で分けるというワガママをきいてもらっています。
柄浴衣も揃っていますので、お好きな方はどうぞ。
玉城屋が掲載されている雑誌などもフロントに並んでいます。
「檜」のお部屋ご紹介
今まで宿泊したお部屋にくらべて、グッとモダンになりました。
一歩入って「あれ?ここ玉城屋だっけ?」と錯覚してしまうくらい。(失礼)
8畳と10畳の2部屋を繋げて1部屋にしたそうで、広さも十分あります。
窓際のベンチもオシャレ。
フローリングは1枚1枚削ってあります。
「なぐり加工」という技法だそうですよ。
ベッドサイドにはコンセントとUSBポート。
リニューアルするなら、コンセントの充実は必須ですよね。
他にも様々なところにコンセントが設置されていたので、充電には困りません。
リモコンには6つの専用アプリボタンがあるので、
押すだけで各サービスが起動する優れもの。
お部屋の調光も6段階で調節できます。
やっぱり今までの玉城屋とは違う!
めちゃめちゃオシャレになってる!(失礼)
小上がりには、ビーズのテトラクッションがさりげなく置いてある。
そして「檜」のお部屋にふさわしい、檜風呂。
大きなお風呂に、松之山温泉がたっぷりと注がれています。
前述しましたが、源泉かけ流し。
あーもう。
この写真を見ているだけで、薬湯のいい匂いを思い出すぅ。
今回は檜の香りもプラスされて、さらに良い香りになっていました。
景色はこんな感じです。
水屋もオシャレになってる!
このお茶請けは変わりなし。
今までなかったのですが、コーヒーも常備されたようです。
冷蔵庫のお水とビールはサービスでした。
浴衣は2枚ずつ。
洗面所もスタイリッシュに変わっていました。
バスアメニティは、アンディファインドです。
ふー。
少しくらいはこのお部屋の魅力をお伝え出来たでしょうか。
次はお食事編に続きます。